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2026.09.19

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C値0.5と2.0では何が違う?家全体の隙間面積で比較

K’Sプランニングスタッフブログをご覧の皆様、こんにちは。
営業&意匠設計の北條です。

まだまだ暑い日が続いていますね・・・こんな暑い日に飲むアイスコーヒーって美味しいですよね。

僕もよく飲むんですが、もしそのストローの途中に小さな穴が何個も開いていたらどうでしょうか。

一生懸命吸っているのに、横の穴から空気ばっかり入ってきて、肝心のコーヒーがなかなか上がってこない・・・。

たぶん、

「このストローなんなん???」

ってなりますよね(笑)

実は住宅の気密も、考え方としてはちょっと似ています。

家の中の空気を「ここから入れて、ここから出す」と計画していても、家のあちこちに隙間があれば、そこから勝手に空気が出入りしてしまいます。

で、その家の隙間がどれくらいあるのかを表す数字が、

C値。

最近、住宅性能について調べていると、

「Ua値0.46」

「断熱等級6」

この辺りの数字はかなり目にするようになってきました。

そして、もう一つよく出てくるのがC値です。

C値0.5とか、C値0.3とか。

住宅会社によっては、

「当社はC値1.0以下です!」

なんて書いていたりもします。

ただ・・・。

C値0.5って言われても、普通はよく分からないですよね???

僕も住宅の仕事をしていなかったら、数字だけ見てもたぶんピンとこないと思います。

ということで今回は、

C値0.5とC値2.0では、実際どれくらい違うのか?

これを「家全体の隙間」に置き換えて、できるだけ分かりやすく見てみたいと思います。


そもそもC値って何?

まず簡単に。

C値とは、

家にどれくらい隙間があるのかを表す数字

です。

正確には「相当隙間面積」といって、

床面積1㎡あたりに、何㎠の隙間があるか

を表しています。

なので、

C値は小さいほど気密性能が高い。

逆に数字が大きくなるほど、家に隙間が多いということになります。

例えば、

C値0.5なら、床面積1㎡あたり0.5㎠。

C値2.0なら、床面積1㎡あたり2.0㎠。

数字だけ見ると、

「0.5と2.0か・・・」

くらいの差に見えるかもしれません。

ところが、家全体で考えると結構違います。


延床面積100㎡の家で比べてみます

分かりやすく、延床面積100㎡の住宅で考えてみます。

100㎡というと約30坪。

徳島でも比較的よくあるサイズの住宅ですね。

この住宅で、

C値0.5の場合

100㎡ × 0.5㎠ = 50㎠

つまり家全体の隙間を全部集めると、

約50㎠。

例えば、

5cm × 10cmくらいの穴

です。

家中にある細かな隙間をぜーーーんぶ集めても、この程度ということです。

ではC値2.0なら?

C値2.0の場合

100㎡ × 2.0㎠ = 200㎠

つまり、

10cm × 20cmくらいの穴

になります。

C値0.5が50㎠。

C値2.0が200㎠。

その差、

4倍。

こうやって隙間の大きさにしてみると、

「結構違うな・・・」

と思いませんか?


「でも10cm×20cmくらいなら大したことないんじゃない?」

と思った方もいるかもしれません。

確かに家そのものは大きいので、

10cm×20cm程度の穴と言われても、

「そんなに影響ある?」

と思いますよね。

でも問題なのは、

実際には10cm×20cmの穴が壁に一個ポンッと空いているわけではないということです。

窓のまわり。

配管が外に抜ける部分。

コンセント。

床と壁の取り合い。

天井。

構造材の接合部分。

そういった住宅のいろんなところに、小さな隙間として存在しています。

そして外で風が吹けば、その隙間から空気が入ったり出たりします。

せっかく冬にエアコンで暖めても、

隙間から暖かい空気が逃げる。

そして外の冷たい空気が入ってくる。

夏ならその逆です。

せっかく冷房した空気が逃げて、

外の暑くて湿った空気が入ってくる。

つまり、

穴の開いた魔法瓶みたいなものです。

断熱材をどれだけ厚くしても、隙間が多ければ、その性能を十分発揮しにくくなります。


Ua値が良ければC値は気にしなくてもいい?

ここも非常によく勘違いされるところです。

Ua値は簡単に言えば、

家の壁・屋根・床・窓などから、どれくらい熱が逃げやすいか

を表す数字です。

一方でC値は、

家にどれだけ隙間があるか。

全然違う数字なんですね。

例えば、めちゃくちゃ性能のいいダウンジャケットを着ているとします。

でも前のファスナーが全開だったら・・・

寒いですよね(笑)

断熱性能だけを良くしても、

気密が悪ければ、本来の性能を十分に発揮できません。

だから僕は、

断熱と気密はセットで考えた方がいい

と思っています。


気密性能は「換気」にも影響します

さらに気密が重要なのは、

冷暖房だけではありません。

換気です。

今の住宅には24時間換気設備があります。

本来であれば、

決められた場所から外気を取り入れて、

決められた場所から排気する。

こうやって住宅の中の空気を計画的に入れ替えます。

ところが家に隙間が多いとどうなるでしょう?

換気設備が、

「ここから空気を入れたい!」

と思っていても、

違う隙間から空気が入ってしまう。

要するに、

空気が思った通りに動かない。

これでは、せっかく換気計画をしていても、その通りに換気されにくくなってしまいます。

なので、

高性能な換気設備を付ければOK。

ではなく、

気密性能が確保されていて、そのうえで換気計画をする。

この順番が大事なんです。


C値はカタログでは分からない

そしてC値には、Ua値とは大きく違うところがあります。

それは、

実際の家で測らないと分からない。

ということ。

Ua値は設計図や使用する断熱材、窓などから計算できます。

でもC値は違います。

どれだけ良い断熱材を使っているか。

どれだけ高性能な窓を使っているか。

それだけでは決まりません。

気密シートの施工。

窓まわりの処理。

配管や配線が壁を貫通する部分。

床と壁。

天井と壁。

こういった細かい施工の積み重ねで決まります。

つまりC値って、

ある意味、

住宅会社の施工精度が数字になって出てくる性能

でもあるんです。

だから気密測定をする。

実際に完成した住宅で測定して、

「この家はこれだけの気密性能があります」

と確認するわけです。

僕はこれ、結構大事だと思っています。


【写真案】実際の気密測定

ここには生成画像ではなく、

実際のK’Sプランニング・ケントホームズの気密測定現場写真

を使いたいです。

おすすめは、

  • 気密測定器を設置した状態
  • 測定中の写真
  • 測定結果のモニター
  • 気密処理をしている施工途中の写真

など。

できれば写真の下に、

「完成すると見えなくなる部分だからこそ、最後は数字で確認します」

のようなキャプションを入れると良いと思います。


じゃあC値はいくつならいいの?

ここで、

「結局C値はいくつならいいんですか?」

となりますよね。

僕としては、高気密高断熱住宅をつくるのであれば、

少なくとも

C値1.0以下。

できれば、

C値0.5前後以下

をひとつの目安として考えたいところです。

ただし。

ここでまた、

「じゃあC値0.2ならC値0.5より絶対いい家なんですね!」

という話になると、ちょっと違います。

住宅はC値だけで決まりません。

断熱性能。

窓。

日射取得。

日射遮蔽。

換気。

空調計画。

間取り。

全部セットです。

C値だけ0.1を目指して、その他がおろそかになっても意味がありません。

大事なのは、

快適な家をつくるために必要な性能を、バランスよく設計すること。

だと思います。


C値0.5と2.0。その差は数字以上に大きい

今回の話をまとめると、

延床面積100㎡の場合、

C値0.5 → 家全体の隙間 約50㎠

C値2.0 → 家全体の隙間 約200㎠

約4倍違います。

もちろん、

C値が4倍だから電気代も4倍!

なんて単純な話ではありません。

そこは注意してください。

ただ、

断熱性能をきちんと発揮させる。

冷暖房した空気を無駄に逃がさない。

換気を計画通りに動かす。

こういったことを考えると、

気密性能は無視できません。

せっかくこれから何十年も住む家です。

断熱等級やUa値だけではなく、

ぜひ住宅会社に、

「ちなみに、この家のC値はいくつですか?」

「気密測定はしていますか?」

と聞いてみてください。

この質問をすると、その住宅会社が気密についてどれくらい考えているか、結構分かると思いますよ(笑)

家づくりの数字って、最初はややこしいです。

Ua値、C値、断熱等級・・・

なんじゃそれ???

となりますが、一つずつ意味を知ると、家の見方がかなり変わってきます。

これから家づくりをする方は、

「断熱」と「気密」

ぜひセットで考えてみてくださいね!